2011年12月18日日曜日

術後辛かったこと その4 から咳

深呼吸して、咳をして、痰をしっかり出してください、
と言われていた。

しかし、とてもじゃないけど、咳なんかできなかった。

うっかり咳をすると、体全体に痛みが走り、背中の筋肉がきゅっと固まるような感じがして、
それがすぐに治まらず、大変な思いをする。

でも、のどの奥にずっと絡まっている痰があって、
呼吸をするたびに違和感があって、それが動かないように浅い呼吸をしていると、
それはそれで苦しくなり、急に咳込んでしまう、の繰り返し。

しかも、横になって寝ている時に、咳込みが襲ってくると、
腹筋と背筋と創部に、直に力がかかり、創部が裂けて出血してしまうのではないか、
と思えるほどだった。

寝たままの咳は本当に辛い・・・。


それから、酸素を鼻から吸っていたのだが、3ℓ/分で流れているため、
鼻の粘膜も乾いて、だんだん痛くなってくる。
でも、酸素を外すと苦しいし、現に、SpO2の値も95%にすぐ落ちる・・・・。

加湿のためのネブライザーも、無いと乾燥しすぎるのだが、
もくもくした蒸気が、呼吸の中に入ってくると、これも、急な咳込みのもととなり、
調整が非常に難しかった。


「しっかり咳をして、たくさん痰を出してくだいねぇ」
なんて、この辛さを体験してないから言えるのだ・・・。


退院してからは、から咳が出て困った。

話そうとすると、痰が絡んでいるわけでもないのに、急に咳が出る。
数回咳込むと治まるのだが、
また、話そうとすると急き込んでしまう・・・、の繰り返し。

これも、その度に創部に痛みが響いて、本当に辛い時期だった。

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